山形県酒田市・鶴岡市・遊佐町・庄内町を含む庄内地方は、冬の厳しさや独特の気候条件から、住宅性能が暮らしの快適性・健康に大きな影響を与える地域です。
特に酒田市・遊佐町は「強風・湿気・寒さ」という3つの特徴があり、特に夜~朝の気温差が大きいです。全国基準の住宅仕様では十分な快適性を得られないケースも多くあります。
本記事では、庄内の気候に最適化された“健康住宅”とは何か?
そして、室内の空気が健康に与える影響、断熱・気密・換気のポイントを分かりやすく解説します。
1. 庄内の冬はなぜ厳しい?気候特性を理解することが健康住宅の第一歩
酒田市・鶴岡市・遊佐町・庄内町を含む庄内地方で健康住宅を考えるうえで、まず欠かせないのが「地域の気候を正しく知ること」です。庄内地方は、単に寒い地域というだけでなく、住宅性能に大きな影響を及ぼす複合的な気候リスクを抱えています。
● 高湿度でカビ・結露が発生しやすい ● 季節風が強く「体感温度」が下がる ● 朝晩の寒暖差が大きく、結露リスクが高い
以上の3つが大事な要件です
結果として、酒田市・鶴岡市・遊佐町・庄内町の庄内地方の家づくりで「健康」を考えるなら以下に述べる事が重要になります。
1-1. 酒田市・鶴岡市・遊佐町・庄内町の“隠れた気候リスク”
庄内地方の冬の特徴は、次の3つが同時に存在している点にあります。これらは単独でも住宅に負担をかけますが、重なり合うことで問題が深刻化します。
① 高湿度でカビ・結露が発生しやすい
庄内の冬は、雪や雨が多く、日本海から湿った空気が流れ込みます。そのため、外気温が低くても湿度が高い状態が続きます。
住宅の断熱・気密が不十分な場合、
- 窓ガラスがびっしょり濡れる
- 北側の部屋や押入れの中がカビ臭くなる
- 壁の中で結露が起こり、構造材が傷むといった現象が起こりやすくなります。

結露は見える場所だけでなく、見えない壁の中や天井裏で発生することが最も危険です。これが住宅寿命を縮める原因にもなります。
② 季節風が強く「体感温度」が下がる
酒田市・鶴岡市・遊佐町・庄内町を含む庄内地方は冬になると、日本海からの強い季節風にさらされます。この風は、住宅のわずかな隙間から冷気を押し込む力を持っています。
気密性能が低い住宅では、
- 室温は20℃でも寒く感じる
- 足元だけが冷える
- 暖房をつけてもなかなか暖まらない
といった「体感温度の低下」が起こります。

これは単なる快適性の問題ではなく、
暖房効率の低下=光熱費の増加にも直結します。
③ 朝晩の寒暖差が大きく、結露リスクが高い
酒田市・鶴岡市・遊佐町・庄内町を含む庄内地方では、日中と朝晩の気温差が大きくなりやすいのも特徴です。この温度差が、結露を引き起こす大きな要因になります。
特に、
- 窓まわり
- 北側の部屋
- クローゼットや押入れ
- 家具の裏側
といった場所は要注意です。

このような寒暖差が続くと、住む人の体にも負担がかかり、ヒートショックのリスクも高まります。
1-2. なぜ「全国標準仕様」では庄内地方の住宅に対応できないのか
全国共通の省エネ基準や住宅仕様は、平均的な気候を想定してつくられています。しかし、庄内のように
- 湿度が高い
- 風が強い
- 冬の体感温度が低い
という条件が重なる地域では、性能不足になりやすいのが現実です。

そのため酒田市・鶴岡市・遊佐町・庄内町を含む庄内地方では、
- 断熱性能を一段階以上高める
- 気密性能を数値で管理する
- 換気計画まで含めて設計する
といった「庄内仕様の家づくり」が欠かせません。
この気候リスクを正しく理解することが、健康住宅づくりの第一歩となります。
酒田・鶴岡・遊佐町・庄内町を含む庄内地方の冬の特徴は、ただ寒いだけではありません。
●特に問題となる3つの気候条件
- 湿度が高い(沿岸部特有)
- 季節風が強く、体感温度が低い
- 夜~朝の気温差が大きい
これらが組み合わさることで、住宅性能が不足している場合に
・窓まわり
・押し入れ
・北側の部屋
に結露が発生しやすく、カビやダニの原因になります。
これらの事から、庄内の家づくりで「健康」を考えるなら、結露を減らす=断熱・気密・換気を最適化することが必須です。
2. 健康住宅の本質は「きれいな空気」|空気の質が健康を左右する理由
2-1. 室内空気が体に与える影響とは?
「健康住宅」というと
・自然素材の家
・高性能住宅
などのイメージがありますが、実は最も重要なのは**空気の質(空気環境)**です。
●室内空気が健康に与える影響
私たちは1日の約7〜8割の時間を室内で過ごしています。その室内の空気が汚れていると、知らず知らずのうちに体へ悪影響を及ぼします。
- 花粉症やアレルギー症状が出やすい
- 咳や喉の違和感が続く
- 頭が重く、だるさを感じる
- 風邪をひきやすい/朝喉が痛い
- 子どもの咳やアレルギー で体調が安定しない
- 冬の乾燥や夏の湿気
こうした症状は、必ずしも体質だけが原因ではありません。住まいの空気環境が関係しているケースも多いのです。
2‐2.健康住宅=空気の質を整えた住宅
健康住宅というと、無垢材や自然素材を思い浮かべる方も多いかもしれません。しかし本当に重要なのは、
断熱・気密・換気がバランスよく機能していること。
空気の質を改善する3つの要素
- 断熱(温度を整える)
- 気密(空気の流れをコントロール)
- 換気(汚れた空気を室外へ)
この3つが揃って初めて、きれいで安定した室内空気環境が実現します。
3. 庄内の冬に最適な断熱性能とは?断熱等級5では不足する理由
3-1. 断熱等級の違い(等級5〜7)を簡単に比較
| 断熱等級 | 性能の目安 | 庄内での体感 |
|---|---|---|
| 等級5 | 全国標準の省エネ基準 | 部屋によって寒さを感じやすい |
| 等級6 | 高断熱住宅の基準 | 冬の快適性が大きく向上 |
| 等級7 | 最高水準 | エアコン1〜2台で家中が快適 |
●断熱等級5では“寒さが残る”ケースも
2022年から始まった新しい省エネ基準では、断熱等級5が“当たり前の最低ライン”になりつつあります。
しかし、庄内地方のような寒冷地では、等級6〜7を前提に検討することを推奨しています。
3-2. 庄内で断熱性能を上げるべき理由
庄内では、断熱性能が暮らしやすさに直結します。
- 強風による冷気侵入で暖房負荷が大きい
- 朝晩の冷え込みで結露が起こりやすい
- 夏は2階に熱がこもりやすい
●特に重要なのは「性能のバランス」
● 壁の断熱材
● 窓の性能(樹脂サッシ+Low-E複層ガラス)
● 天井・床の断熱ライン
などを総合的に判断し、室内温度が安定する家づくりが必要です。
断熱性能を上げる=健康・省エネ・快適 のすべてに直結するのです。
断熱性能は「健康・省エネ・快適」を同時に高める
断熱等級を上げることは、決して贅沢ではありません。庄内の気候を考えれば、快適に、長く、健康に暮らすための必須条件といえます。
4. 気密性能(C値)が庄内の健康住宅 づくりで重要な理由
酒田市・鶴岡市・遊佐町・庄内町の庄内地方で家を建てる方の多くが 、「断熱の数字(UA値)」は気にしますが、実はもう一つ重要なのが**気密(C値)**ですが、これを忘れている方が非常に多いのです。なぜかと言うと、最近、国の方でも、隙間相当床面積、C値(シーチ)の値を引っ込めてしまいましたので、気密に対する目が、お施主様(住宅を建築するオーナー様)も建築業者も届かなくなっているのが実状ではないでしょうか?
4-1. C値とは?わかりやすく解説(シーチ)
C値(シーチ)とは、住宅全体にどれくらい隙間があるかを示す数値です。数値が小さいほど気密性が高く、断熱や換気の性能が設計通りに発揮されるかの重要な要素です。
4-2. 気密が悪い家で起きる問題
- 冷たい外気が家の中に入り込む
- 結露が増え、カビの原因になる
- 換気が計画通りに機能しない
- 花粉やPM2.5が侵入しやすい
- 光熱費が無駄にかかる
庄内では「気密測定」をしていない家は要注意
強風地域である庄内では、わずかな隙間でも体感温度に大きな差が出ます。
クリエイト住宅では全棟気密測定(C値測定)を実施し、目に見えない性能を数値で保証しています。 更に、その結果として「空気の質」を測定しております。 測定方式は「バッジ測定」と言い、新築住宅の空気を採取して、国の指定機関に測定を依頼し、ホルムアルデヒド・トルエン・エチルベンゼン・キシレン・スチレン等々の室内空気中化学物質濃度の指針値に対してあなたの住宅の「空気質」を数字で証明しているのです。
庄内のように“横風が強い地域”では、
気密性能が悪いと冬の快適性が大きく下がります。
5. 室内の空気環境を整える「換気システム」の重要性
換気の種類には、第1種換気システム、第2種換気システム、第3種換気システムの3種類があります。主に使用されているのは、第1種と第3種です。第2種はほとんど使用されておりません。次にその特徴・利点、欠点を見ていきたいと思います。
5-1. 換気の種類(第1種換気・第3種換気)と特徴
● 第1種換気(給気・排気ともに機械)
- 熱交換型に対応している。
- 気密性能が低いと性能が発揮されにくく、隙間から漏気が発生し、計画した空気量を確保できない。
- 気密レベルが低いと計画した空気の流れを創る事が出来ない。
- 吸気も機械(モーター)、排気も機械(モーター)を使用しているので、吸・排気量に誤差が生じ、吸・排気量が同じではない。
● 第3種換気(給気:自然/排気:機械)
- システムがシンプルで導入コストを抑えやすい。
- 庄内の冬に非常に相性が良い。
- 汚れた空気を排気レジスターから排出し、排出した量だけ、吸気口から新鮮な空気を計画した量だけ取り込める。
5-2. 庄内では「第3種換気システム」がメリット大
外気温が低い冬でも、第3種換気システムを使うことで、
- 室温が安定しやすい
- 暖房費を抑えられる
- 過度な乾燥を防げる
といった効果が期待できます。
健康住宅に欠かせないのが、**24時間計画換気システム**(3種 or Ⅰ種換気)です。
●換気が正しく機能していれば…
- 花粉・PM2.5を大幅に減らせる
- 湿気が溜まらずカビを防止
- 二酸化炭素濃度が下がり頭がスッキリ
- 室内の温度ムラが少なくなる
●第3種換気システムのメリット
庄内の冬は冷気が非常に冷たいため、第3種換気システムを採用すると
● 暖房効率が上がる
● 室温が安定する
● 乾燥しにくい
という大きな効果があります。
6. 庄内に最適化された「クリエイト住宅の健康住宅仕様」
クリエイト住宅では、庄内の気候に合わせて 次のポイントを標準仕様(または推奨仕様)で採用しています。
●① 高断熱(等級6〜7の仕様が可能)
- 壁・天井・床の断熱仕様を、全国仕様ではなく、庄内仕様に最適化 している。
- 樹脂サッシ+Low-Eガラス (ペアガラス・トリプルガラス)の採用により、熱が逃げるのを極力少なくなるようにしている。
●② 全棟気密測定(C値保証)
- 見えない性能を数値で管理
- 冬の体感温度が大きく変わる
●③ 高性能換気システム
- 第3種換気システムで空気質と省エネを両立
- フィルターで花粉・PM2.5も大幅カット
●④住宅性能に応じた暖冷房設備設計が出来ている。
● 建築した住宅の性能に沿った設備設計が正しくなされているか? 過大過小設備になっていないかの検討
●⑤ 地元施工+地元対応
- 海風による塩害対策 は?
- 雪止め計画 は?
- 夏の2階の暑さ対策 は?
- 地元の土地条件を熟知した基礎設計がなされている?
7. まとめ:庄内の健康住宅は“豪華仕様”ではなく“必要な基準”の選択が重要!
庄内の気候で快適かつ健康的に暮らすためには、断熱・気密・換気の性能を「地域仕様」にすることが非常に重要です。更に「空気の質」の良い住宅が必須です。
クリエイト住宅では、
**“庄内で一番健康に暮らせる家”**をテーマに 気候に合わせた性能提案を行っています。
又、酒田・鶴岡・遊佐・庄内の気候に合わせて性能を組み立てる会社です。この地域では、 断熱性能の数字そのものより、結露を起こさない納まりと施工精度が重要なんです。
「家族が健康に過ごせる家にしたい」
「冬の結露や寒さを本気で解決したい」
「高性能で省エネな家がほしい」 「床暖をしなくてもよい家がほしい」 「小さい子供に優しい家が欲しい」 「寒くなく朝までぐっすり熟睡できる家が欲しい」 「シックハウスのない空気質の良い住宅に住みたい」
という方は、ぜひご相談ください。

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