まえがき
山形県の酒田市・鶴岡市をはじめとする庄内地方では毎年恒例のようになっている、結露による窓拭きの時期がやって参りました。
窓拭きを行った事の無い人には解らないかもしれませんが、主婦の皆様にとっては、大変な重労働の家事仕事になっております。
最近までは、冬、結露するのは当たり前の時代でしたが、現在では、結露する住宅は欠陥住宅であると、私は断言しております。(注文住宅の新築で、結露する住宅の事です。室内の温度、湿度、換気にもよりますが!)
皆様ご承知の事とは存じますが、今一度結露はどのようにして発生するのか?
その結露を防ぐためには、どのように対処していったら良いのかを検証していきたいと思います。
結露はどのようにして発生するのか?
山形県の酒田市・鶴岡市・庄内地方の注文住宅で夏、冷蔵庫に入れていたビール瓶を取り出しますと、瓶の周りに水滴が付いて来る事は皆様ご承知だと思います。この水滴が結露の現象です。
この水滴はどのようにして発生したのでしょうか?
冷蔵庫内の温湿度を想像しますと5℃以下で、湿度は冷蔵庫に入れている物によって、多少に違いは出て参りますが、ここでは50%と仮定して説明をしたいと思います。
冷蔵庫内で冷えていたビール瓶が、室温20℃、湿度50%のお部屋に出された時に、果たして結露するでしょうか?
中学生の理科図鑑にも載っておりますが、湿り空気線図を出して、照合して見ますと露点温度13,5℃ですから、ビール瓶の温度は、それ以下の5℃ですので、結露する事が解ります。
以上の事からも解るように、同じ部屋の中で、露点温度以下になっている箇所(場所)が結露するのです。
その箇所(場所)はどこでしょうか?
そうです。冬であれば外気温で冷やされている窓(玄関戸、勝手口ドア等も含む)がその対象になるでしょう。何故ならば一枚の単ガラスでは殆ど冷たい外気温と同程度の室温だからです。
室内の暖かい空気(室温)が窓(単板ガラスのアルミサッシ)を通じて冷やされ、露点温度以下になりますと結露する訳です。
結露を防ぐためにはどうしたらよいでしょうか?
山形県の酒田市、鶴岡市、庄内地方の注文住宅で結露を防ぐためには、どうしたら良いでしょうか?
結論から申し上げますと、温度差を作らない事です。
温度差のない、室内はどうしたら、作る事が出来るのでしょうか?
皆様、もうお解りのように、外気温に左右されない窓にする事です。具体的には、外気温に冷やされても、室内温度がそんなに影響されない窓サッシを採用する事です。
その方法は注文住宅で建築された新築住宅の場合と、寒い既存住宅にお住まいの場合では、違いますので、分けて説明をさせて頂きます。
1.新築住宅の場合
熱貫流率に小さい樹脂サッシでベアガラスで空気厚16mm以上の物を使用。熱伝導率の大きいアルミサッシは避ける事です。出来る事であれば、樹脂サッシでトリプルガラスをお勧めいたします。
上記のように窓の結露は解決出来ましたが、躯体(床、壁、天井)の結露は、断熱工事をしないと改善する事は出来ません。詳しくは、下記の暖かい家づくりをご参照下さい。
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2.既存住宅の場合
既存のアルミサッシ単板ガラスを使用している住宅でも、窓の結露を防止する事は可能です。昨年も何件かのお宅の断熱改修工事をさせて頂きましたが、この冬皆様方から、結露はしないし、部屋が暖かくなったと喜びの声を頂いております。
その方法は、アルミサッシの単板ガラスはそのままにして、内側に内嵌式の樹脂サッシでペアガラスを取り付けるのです。そうする事によって窓の結露は解消できます。
但し、躯体(床、壁、天井)の中の結露は、本格的に断熱改修工事をしないと改善する事は出来ません。詳しくは下記の断熱工事施工例をご覧下さい!
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断熱工事施工例
まとめ
如何でしたでしょうか?
結露の仕組みと防ぐ方法はご理解頂けましたでしょうか?
結露は健康にも、多大な影響を与えます。一例としては小児喘息、アトピー性皮膚炎等々その原因は結露によるカビの発生がダニの生息を生み、色々な病気の原因になる事が解っております。詳しくは結露するのは窓だけではない等をご覧下さい!
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