1.はじめに
2050年カーボンニュートラル、2030年ZEH水準以下、2025年の省エネ基準義務化等々、Ua値(外皮平均熱貫流率)が、新省エネ法による省エネ基準(断熱基準)のUa値が、徐々に高性能の値を求められるようになってまいりました。
さらに2022年4月には、従来の断熱基準の最高ランクは4でしたが、さらにその上の断熱等級5のランクが設定され、同年10月からは更にその上に断熱等級6・7のランクが設定され即日施行されました。
今までの最高の基準とされた断熱基準4のランクの住宅は時代遅れの住宅になってしまいました。
どうして断熱基準が強化されていくのでしょうか?
もちろん2050年のカーボンニュートラルという大目標もありますが、健康でゆとりのある快適な生活ができて、更に長寿命が得られる生活を送るためには、人生の大半を過ごす自宅(住宅)の断熱性能等の性能に起因する事項が、色々な研究結果から読み取れるようになったためです。
山形県の酒田市・鶴岡市の庄内地方で生活をするあなた!
近年の冬の寒さも、断熱基準の優れた住宅を選択する一因かもしれませんね。
クリエイト住宅では、快適で省エネな健康生活を送るためには、5地域(旧酒田市)ではHEAT20G1グレード(Ua値=0.46w/m2・k)以上(断熱等級6以上)の断熱性能住宅を推奨しております。
毎年、冬期間の浴室における脳卒中や心筋梗塞で倒れる報告が相次いでおります。特に年配の方が多いのですが、浴室の室温がほとんどの原因で、外気温とほぼ同じ冷たい浴室の寒さで冷えた身体が暖かいお湯に浸かることにより、急激に心臓や血管に負担が掛かってしまったことでした。
そこで数年前から山形県では、全館暖かい家、新築一戸建てにしなければいけないと考え、全国に先駆けて以下の表に示しているような「やまがた省エネ健康住宅基準」を作成しました。この断熱基準をクリアする優良住宅には、山形県独自の補助金で啓蒙を促進しております。
先にも述べさせて頂きましたが、2022年4月と10月に国の断熱基準が大きく変わりました。
断熱等級が従来の最高等級4の上に、更に5・6・7と超高断熱等級が追加されました。Ua値の値もHEAT20のG1グレード、G2グレード、G3グレードに匹敵するようなUa値になっております。
これにより、必然的にやまがた省エネ健康住宅基準のUa値も断熱等級のどのランクになるのかが理解できるようになりました。
以下、「断熱水準別、外皮平均熱貫流率(Ua値)、熱損失係数(Q値)基準」及び「やまがた省エネ健康住宅基準」をご参照下さい。
2.断熱水準別、外皮平均熱貫流率(Ua値)、熱損失係数(Q値)とクリエイト住宅の住宅グレード!
上記の表から、クリエイト住宅の「KDの家」「KDの家プレミアム」「FPの家」「北海道仕様”安らぎの家”」はHEAT20のG1グレード以上の断熱性能の家である事が分かります。更に性能を上げたいとお考えの方は、床・壁・天井の断熱性能を更に上げるよりも、熱の逃げて行く割合の大きい開口部(玄関ドア、窓)のランクを上げていく事が重要だと考えております。
3.やまがた省エネ健康住宅基準(酒田市・鶴岡市)
対象住宅
「新築住宅」及び「断熱改修を全体的に行う既存住宅」
やまがた省エネ健康住宅
やまがた省エネ健康住宅基準は、外皮平均熱貫流率(UA値)と隙間相当面積(C値)という指標により、3段階のレベルを設定しています。
※令和5年4月1日より、やまがた健康住宅基準は、「やまがた省エネ健康住宅」へ名称変更されました。
※令和4年4月1日より、UA値(Ⅰ(★★★)のみ)及びC値の基準が改正されました。
レベル | 外皮平均熱貫流率(UA値) | 隙間相当面積(C値) | |
Y-G3 |
3地域 | 0.20W/㎡K以下 | 1.0cm2/㎡以下 |
4地域 | 0.23W/㎡K以下 | ||
5地域 | 0.23W/㎡K以下 | ||
Y-G2 |
3地域 | 0.28W/㎡K以下 | |
4地域 | 0.34W/㎡K以下 | ||
5地域 | 0.34W/㎡K以下 | ||
Y-G1 |
3地域 | 0.38W/㎡K以下 | |
4地域 | 0.46W/㎡K以下 | ||
5地域 | 0.48W/㎡K以下 |
やまがた省エネ健康住宅の性能等基準(令和5年4月1日~)
*やまがた省エネ健康住宅基準の隙間相当面積(C値=㎝²/m²)の値は1.0㎝²/m²以下となっておりますが、クリエイト住宅では、全棟気密測定を標準としております。そのレベルは0.7cm²/m²以下が基準となります。(但し「KDの家」「KDの家プレミアム」は別途測定費用を頂戴しております。)
クリエイト住宅の平均C値(cm²/m²)は0.3です。
4.まとめ
いかがでしたでしょうか?
「やまがた省エネ健康住宅(旧:やまがた健康住宅基準」は国の基準と比較すると、外皮平均熱貫流率(Ua値=w/m²・k)の基準値が、かなり高いレベルの性能値(Ua値)である事が解ります。
また、国交省では、2022年4月から品確法による住宅性能表示制度の省エネ基準(断熱基準)を現在の最高等級4の上に、等級5を設け、更に2022年10月から等級6,7を設けて施行しております。HEAT20(heat20)のグレードも、G1グレード、G2グレードに加えG3グレードの導入がされました。
エネルギー削減目標を達成するために、住宅部門でも早急に取り組んでいく必要があり、また省エネ住宅の推進がより一層強く求められて来るものと推測しております。
来る2025年には省エネ基準の義務化が決定されています。その時点で、「あの時にやっておけば良かった」と後悔しないように、新築・リノベーション・リフォーム工事をお考えのあなた!今の時点から断熱等級6・7を目指して考えていくべきだと思いませんか?
私たちもその啓蒙をしっかりと行っていかなければならないと考えております。
時代に乗り遅れないためにも、現在、新築の暖かい家の注文住宅をお考えのあなた!
リフォーム工事・リノベーション工事をお考えのあなた!
是非イニシャルコストだけで判断せず、長いスパンでのランニングコストも同時に加味した上でご検討ください。「安物買いの銭失い」にならないとも限りません。十分に気を付けてご検討して下さい。
あなたの住宅創り(暖かい家の新築の注文住宅・リフォーム工事・リノベーション工事)が成功する事を祈念しております。