相当隙間面積とは?

相当隙間面積(そうとうすきまめんせき)とは、一般的にC値とも言い、住宅の気密性(隙間の量)を表す指標です。

住宅全体の相当隙間面積の算出の仕方は、住宅全体の隙間面積(cm²)を住宅全体の床面積(m²)で除した値を言います。

単位はcm2/m2この数字が小さいほど気密性が高い住宅である事を示します。かつて相当隙間面積(C値)は次世代省エネルギー基準で、次表のように規定されていました。

相当隙間面積(C値) 家全体の隙間の大きさ

(床面積30坪の場合)

一般的な住宅 10cm²/m² 一辺31.5cm²の正方形

(992cm²)

次世代省エネルギー基準 Ⅲ地域以南  5cm²/m² 一辺22.26cm²の正方形

(495.50cm²)

次世代省エネルギー基準 Ⅱ地域以北  2cm²/m² 一辺14.08m²の正方形

(198.24cm²)

ただし、この基準値は現在、撤廃されています。

何故、国で現在撤廃されている相当隙間面積の基準値が大事であるかを以下に述べさせて頂きます。

「断熱・気密は表裏一体です」と言われる理由は?

幾ら断熱材の良いもの(熱伝導率の小さいもの)を厚く、外皮(床・壁>4面・天井又は屋根)に入れたとしても隙間があれば、冷たい外気が室内に侵入し(温度・湿度・気圧は高い方から低い方に流れます)、暖められた室内の空気を冷やします。

冷やされた室内の空気は、露点温度以下になれば、結露が発生します。

隙間が大きい場合には、冷たい外気がドンドン室内に入り込んできて、室内を冷やし、室内の温度が下がりますので、寒いですし、幾ら暖房器がフル回転しても暖かくなりません。

以上のような事から、断熱同様気密も「暖かい家・涼しい家」を創る為には、非常に重要な要素になるのです。

気密のレベルが低く(相当隙間面積の値が大きい)、隙間だらけの家に幾ら熱伝導率の小さい高性能の断熱材を厚く入れても、「暖かい家、快適な家にはならない」事は自明の理です。

詳しい事はこちら!「断熱材だけだけでは暖かい家は創れない?」をご覧下さい。

相当隙間面積(C値)の値(cm²/m²)は、気密測定によって調べることができます。

測定方法

室内の空気を測定器のファンで強制的に外に吐き出し、この時に生じる室内と室外との気圧差と風量を測定することにより、相当隙間面積を算出することが出来ます。

二十数年前になりますが、千葉工業大学の小峯裕己教授が、ご当地山形県酒田市鶴岡市庄内地方のように風の強い地域での外部の風圧に影響されない気密レベルは、どの程度の気密レベル<相当隙間面積(C値)>であれば影響がないか論文として発表をしております。

その論文に依りますと0.7cm²/m²以下の気密レベル<相当隙間面積(C値)>であれば風力(風圧)の影響がない事が解りました。

弊社では、この値を目安にして全棟0.7cm²/m²以下でお引き渡しを行っております。

現在の弊社平均相当隙間面積(C値)は0.3cm²/m²です

 高気密にすることでのメリットは?

  1. 前項でも述べさせて頂きましたが、相当隙間面積(C値)の値が小さい住宅は、冬の冷たい外気(夏の高温多湿、梅雨時の蒸し蒸しした外気)の影響が少なく、暖冷房費の節約になる。
  2. 気密レベルの高い住宅(相当隙間面積(C値)が小さい住宅)は、漏気量が少なく、設計通りの換気計画・経路が創れるので、常に室内は計画通りに、新鮮な空気を入れ、汚れた空気を計画通りに排出する事ができる。
  3. 相当隙間面積(C値)が小さい住宅は、冬の冷気、夏の暖気、梅雨時の湿気の出入りが少なくなり、住宅の温・湿度管理も容易に出来るようになる。
  4. 相当隙間面積(C値)が小さい住宅は、温・湿度管理(除湿)が容易にできるので、カビ・ダニの発生を大幅に抑制できるようになる。
  5. 相当隙間面積(C値)が小さい住宅は、住宅全体の遮音性能も高くなり、列車や車の通る音も気にならなくなり、静かな室内環境が保てるので、大人も子供も静かな室内で出来る事が増えてくる。

まとめ

如何でしたでしょうか?

相当隙間面積が大事で重要な事は、お解り頂けましたでしょうか?

出来売れば、あなたが、新築で注文住宅をお考えになっているのであれば、全棟気密測定を実施している業者を選択すべきだとお考えになりませんでしょうか!

以上、あなたの住宅づくりの一助になれば幸いです。